春日井市倫理法人会で、広島で被爆したピアノを直し、全国を回って平和を訴えているピアノ調律師の矢川光則氏をお迎えして、モーニングセミナーを開催しました。このピアノは原爆が落ちた場所から1.5キロメートルのところにあったそうです。材木屋さんのお家だったそうですが、普段は木材が積まれているのに、その日は片付けられていて、延焼を免れて生き延びたピアノだそうです。
矢川氏はこのピアノを再びよみがえらせようと手入れをし、魂を吹き込みました。不思議と背中を押され、このピアノの音色を全国の人に届けようと動き出したのだそうです。私も弾かせていただきましたが、100年も経っているとは思えないくらい本当に柔らかい音色で、まるでピアノが生きているようで、何かを訴えているようでした。
私は高校の修学旅行で、広島の原爆記念館に行きました。その時に人影が焼き付けられた石を見て、一瞬で影が残ったその光の威力に体が震えたことを記憶しています。戦争は全てを破壊してしまうのだと思いました。でも、世界のどこかで戦争は起きています。矢川氏はおっしゃいました。自分たちで出来ることで平和の願いを伝えてほしい、と。幼児教育者として子どもたちにしっかり伝えます。